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ペット業者が投じた「組織票」について

by somode on 2011年9月16日

 

 

犬を殺すのは誰か の著者、太田匡彦さんの記事が話題になっています。業者が組織票を投じるのは前回の動物愛語法の改正時期にも行われました。

今回もペットショップ経営者に「意見例」と「提出用紙」が30セット。そしてノルマが課せられたようです。「意見例」には何が書かれていたのでしょうか?

生後8週齢まで子犬を生まれた環境から引き離すことを禁止する「8週齢規制」や、繁殖犬の健康を守るための「繁殖制限措置」などについての反論が列挙されていた。

と記事には書かれています。この内容にピンと来ない人も多いのではないでしょうか?

 

8週齢規制って何?

8週齢規制とは生まれてから8週の間(2ヶ月半ちょっと)はショップ販売をしないでください。という要請です。

この生後2ヶ月半ちょっとの期間は犬達に取って重要な時期です。主に「犬の社会性を見に付ける時期」、「心身の確立がされる時期」と言われています。

これを人に置き換えると、生まれて直ぐから5歳までの間、親元を引き離され、他の園児や近所の子供達との接触を断たれる。と同意になります。当然、ストレスは大きいですし社会性も見に付きません。

これが犬になると吼え癖、噛み癖となり、後々問題を引き起こすことになります。集団で不衛生な状況で飼われているため、病気が蔓延するという問題点も指摘されています。
 
参考
|・ペット業界の表と裏3-繁殖犬と個体数の話。
 
8週齢規制が適用されると犬猫の個体を販売している業者やショップ経営者はとても困ります。なぜなら、利益が下がるから。仔犬の方が成犬より売れる。仔犬の方が維持費がかからない。これらの理由からショップでは仔犬の販売を促進します。

よくある営業トークでは、「子犬の間にしつけしないと。成犬ではしつけできない」というワードが頻出です。しかし、そんな事はありません。
 
参考
|・Leaders interview-犬も人間も幸せになるトレーニング-
 
 

繁殖制限措置を行う必要性は?


ビジネスの世界で利益構造はシンプルです。

単価×モノが売れた数=利益

勿論、売るものが多いほうが利益は出ます。生産数が制限されると、その分だけ利益が減ります。繁殖制限を企業に要請する事は営業妨害ではないか?と思われるかもしれません。しかし、現在が無理な状況で犬猫は”生産”されているのです。
 

  • 安い餌での飼育 … 腐っててもお構いなし。
  • 狭い場所で飼育 … 個体にストレスをかけ、病気の蔓延を促進する。
  • 近親交配での繁殖 … 遺伝的な問題。身体の弱い子が生まれ、母犬の負担も大きい。

 
利益を追求すれば上記の環境が安く多くの個体を繁殖することができる。繁殖制限を求める声はこれらの状況を無くして欲しいという目的が込められています。

 
参考
|・ペット業界の表と裏3-繁殖犬と個体数の話。-
 

僕は今回の要請文に強い不快感を持ちます。それは動物の命を命と扱おうという気がないのは勿論、それ以前の”プロフェッショナルな仕事と言えるか?”という部分に疑問を持ちます。

真面目に犬猫を扱って仕事をしている業者様もいます。本当に大事に犬猫を育て、欲しがる飼い主様に渡している優良ブリーダー様。そんな”プロ”まで巻き添えをくらう羽目にもなりかねません。

優良ブリーダーは上記の8週齢も無理ない環境で飼う事も行っています。そのため今回のような要請文は必要ないはずです。
 
なぜ要請文が作られる必要があるのか?
「8週齢規制」や「繁殖制限措置」に反対する事で不具合がどう生じるのか。

 
犬猫問題に関わった事がない方にもゼヒ一度この機会に考えていただきたいなと思います。。

 
 
詳しく犬猫問題を知りたい方に
somode -犬猫問題概要-
somode×Giraf USTアーカイブ
専門家による犬猫問題コラム



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