変わる、ジブン。変える、ヨノナカ。―NPO法人ブラストビート

Written by somode 5月 23rd, 2012

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個人が変わることが世界を変える第一歩

―変わる、ジブン。変える、ヨノナカ。―

NPO法人ブラストビート

 

NPO法人ブラストビートさんは、『音楽×起業×社会貢献』でチャレンジする若い人材を育てる、リアルな体験型教育プログラムを行っています。

2003年にアイルランドに設立され、現在5か国、通算200以上の高校や大学でプログラムを実施しています。
10代の若者がチームを組んで「会社」を作り、実際のビジネス同様の経営者感覚を養いながら音楽イベントのプロデュースし、イベント収益の25%以上を慈善事業に寄付をするという取り組みです。

5月20日にキックオフとなる今期の応募人数は約100名、中には遠方からわざわざ都内に通う方もいらっしゃるそう。今後は「日本中で活動を広めたい!」と語るスタッフの方々は本当にアットホームで、目をキラキラさせて熱い想いを語ってくださいました。

 

 

私がブラストビートさんに興味を持った理由

 

以前の私自身も含め多くの若者が「安定志向で」と、敷かれたレールの上を外れるようなことをしなかったり、夢を聞いても「公務員」と答えるような小学生が多いなど、

そういう夢のない現状を多く目の当たりにして、その人らしさを完全に潰してしまうような世の中の風潮に不安を感じていました。

そんな中で、ブラストビートさんは若者たちが自分の力で殻を破り、自分らしい人生を歩んでいくような後押しをしている、しかも社会事業への寄付も行うという本当に素晴らしい取り組みだと感じ、お話を伺いたいと思いました。

 

 

「解くことができない問題を皆で一緒に解くことを楽しむ感覚が大事で、それができる人が増えれば世の中は変わっていく」

 

ブラストビートさんの活動のお話を伺った中に、“許可はしない”という方針がありました。

 

プログラム中に学生たちが「○○していいですか?」と聞いてきても、「許可はしません。自分たちで決めてください。」と判断は自分でさせるというものでした。

 

これは、「自分で答えを見つける力、答えのない問題を解くことを楽しむ力」を養うという目的があります。

今現在世の中に多く存在する問題たち(教育、政治、経済etc)に、答えはありません。偉い人たちが必死になって答えを探していますが、まだ見つかりません。

 

そんな「答えのない問題」に立ち向かわなければならない社会では、その答えを自分で発想し行動する力が必要です。

日本の学校教育のような「答えのある問題」を「間違えてはいけない雰囲気」の中で解くのではなく、「答えのない問題」を「間違えていいんだ、やっていいんだという雰囲気」の中で解く環境をブラストビートさんは提供しています。

 

社会に出る前にこういう経験があるかないかで、その人の自信、発想力、視野などは本当に違ってくるんだろうなと感じました。

 

 

「自分ってどういう軸なのかなんて、いろんなこと挑戦してどんどん軸を振り回していかないと、“これだ!”って思っても違うかもしれない。」


ブラストビートの1回目のプロジェクトに参加し、今は就活の傍ら高校で自己実現に関する授業を行っている坂口さんの言葉です。

 

つまり何が起こるのか自分が予想もできないようなことに挑戦している時や自分の価値観が打ちのめされるような経験をしたとき、自分はめちゃくちゃに振り回されるのだけれど、そんなことを繰り返す中で自分の中のブレない何かがだんだん見えてくる。

そうしてやっとそのブレないものを“軸”と呼べる訳で、「○○と○○が好きだし得意だし、その共通点は△△だから私の軸はこれだ!」なんて思っても、いざ自分が振り回されたときにブレてしまう可能性をまだ秘めている。
何かに必死になって挑戦して壁にぶつかって転んで、それでもしなやかにすっと立ち上がるような軸が見つかるまで、たくさん軸を振り回す経験をした方がいい、と本当にそうだなあと思いました。

 

 

「もしやりたいことがあるのにやってないという人がいるならそれはもったいないと思う。」

 

「“変える、ヨノナカ”というコンセプトがありますが、世の中のどんなところに問題意識を持って変えたいと思っているのですか?」
との問いに答えてくださった代表の松浦さんの答えがとても深いものでした。

 

「問題意識とか課題とかって言うと、今はマイナス、みたいな感じがするから好きじゃないんだよね。今も別に悪い世の中じゃないんだ。ただ、もしやりたいことがあるのにやってないという人がいるならそれはもったいないと思う。この世の人達が皆、自分のやりたいことをやるという風になればそれだけで案外世の中バランスが取れてうまく回るんじゃないかな。競ったり奪ったり幸せを自分のところだけに集めて出ていかないようにするからいけなくて、皆が自分らしくやりたいことをして少し余った幸せは他の人にあげる、というサイクルができれば、みんなハッピーになると思う。そのために個人としてできる事をしているだけで、何か問題を掲げて活動している訳じゃないよ。」

 

確かに、同じことを考えるにしても「○○という問題点があるんだけどどうしよう」と現状をマイナスから引き上げるように考えるより、

「今も別に悪くないんだけど。こうしたらもっと楽しくなるかも」

という0からプラスに考える方がわくわくします。

 

松浦さんが言う“働くことは遊ぶこと”という感覚が、こういう小さな意識の部分からも感じ取れます。

ちょっとした意識の違いで同じ仕事が楽しくも辛くもなるんだなあ、と勉強になりました。

 

 

~取材を終えて~

“Be The Change You Wish To See In The World.―Mahatma Gandhi

世界を変えたければ、まず自分がその変化になりなさい。―マハトマ・ガンジー“

 

writer:飛田「変わる、ジブン。変える、ヨノナカ。」というブラストビートさんのミッションを聞いたときに、リンクした言葉がガンジーのこの言葉でした。

「出る杭は打たれる」と言われる、コモディティ化を促す風潮のある日本。教育制度もそう。

その風潮の中では“普通じゃない”とされた人達は、

①自分らしさを殺す
②自分らしく生きて変人扱いされる

の2択に迫られる。一般に①を選ぶ人が多いので、コモディティ化はさらに進んで普通じゃない人はさらに目立つ、といったことが今までの常だったように思う。

 

でも多様性がある方が社会は安定するし、持っているものを殺して持っていないものを欲しがるより、持っているものを活かして余った分は他の人にあげる代わりに持っていないものは分けてもらう、といったスタンスの方がよっぽど効率的で人間らしい。

無限の可能性のある子供たちに対してコモディティ化を突き付けて目を閉じさせてしまうのは大きな罪で、その子のやりたいことを、可能性を、めいっぱい伸ばしてあげる方が将来ちょっとやそっとじゃ倒れない生きる力になると思うし、社会の為にもなると思う。

 

ブラストビートさんの活動は、失敗してもいいからやってみろ!という中で自分で答えをつくるプロセスを通して、

 

自分らしくやって成功する経験・失敗から学ぶ経験
(変人扱いされない)

自分らしくやりたいことに積極的に挑戦できる人を増やす

 

に繋がっている。
個人が変わることが世の中を変える第一歩で、ブラストビートさんはもう既にたくさんの個人を変えることで走り出している。そしてこれからどんどん加速していくと思う。

これって本当にものすごく日本の将来を照らす取り組みだと思う。
うちの弟にもやらせたいです。笑

 

お知らせ

ブラストビートさんでは、10代の若者たちの相談役としてサポートする社会人メンターを募集しています。
我こそはと思う方がいらっしゃいましたら、ブラストビートさんのHPよりお問い合わせください。

 

writer:飛田結希(Keep doing!)

Posted in Keep doing!

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