>>Leader's interview シェリー・メリンダ・イークレアー・フラー1

Leaders interview!

前回に引き続き、カリスマドッグトレーナーによる
「犬も人間も幸せになるトレーニング」 をご紹介!
インタビュアーはwancolumnにて コラム連載を
行っているSaki Andersonです。



――どのような環境が、犬には適しているのでしょうか?どんな環境が、犬を幸せにしますか?

犬 寝る
犬は、他の人々と、そして、しばしば他の犬と一緒にいることを好みます。だから、彼らは日に5時間以上、彼らだけで放置されるべきではありません。(これは、かなり犬によりけりですが)

彼らは、彼ら自身のベッドを持つべきですね。これは、もし彼らが一人(一頭)になりたくなった時の避難場所として役立ちます。インドア・クレートや、犬小屋を外に持っている飼い主さんもいます。犬は「隠れ家」を持つのが好きなので、これはいいことです。でも、そこに長時間閉じ込められることは嫌います。

犬には、歩き回ったり、走ったりそして、トイレに行けるスペースが必要です。 理想としては、庭に自由に行くことの出来る環境を持つことです。もし、庭がないのなら、彼らが必要な運動をさせてあげられる場所に頻繁に連れて行ってあげて下さい。
おもちゃはとても重要です。犬が齧ったり、追いかけることが出来る、また、中から食べ物を取り出したりするおもちゃをあげて下さい。犬にとって、おもちゃで遊ぶのはいいことですし、また、家族がそのおもちゃと一緒に、犬と遊ぶことも出来ますよね。

――これは私の個人的な質問なんですけど・・・私の知人の家の犬が、理由もなくしょっちゅう吠えます。しかも、人の突然の動きにすごく怯えるんです。その家族は、小さな子供が二人います。そして、妹の方が、かなり乱暴に犬を扱います。このことが、犬の行動に影響していると思いますか?

犬 ダックス
この質問は、回答をわかりやすく、簡単にするために、分けてお答えしましょう。 まず第一に、犬がしかるべき態度に出るのには、必ず理由があります。よく私に、「この犬、理由もないのに~をするんです。」と言う人がいますが、これはただ単に、人間に犬の理由が見えていないだけなんですよ。彼らは犬を、もっと理解する必要があります。

犬は、コミュニケーションを取るために吠えます。何かに怯えているのかもしれないし、イライラしているのかもしれない。また、あなたに何かしてほしいのかもしれないし、退屈しているか、興奮しているのかもしれません。犬が吠えるのには、本当に沢山の理由があるんですよ。この質問の犬が吠えるのは、子供に反応していえる可能性もありますね。子供と遊べるかもしれないという期待からくる興奮、または、子供にかまわれたくないか。犬に実際に会っていないので、事実を知るのは難しいですね。

飼い主さんは、彼らの子供と犬が一緒にいる時は、注意するべきです。子供は、仔犬と同じように、物の良し悪しの区別がつきません。彼らもトレーニングが必要なんです!犬に優しく接するよう、子供に教えてあげるべきです。例えば、彼らが興味を持つよう、どのように優しく犬にブラシをかけてあげればいいのか、また、どうやって犬と遊ぶのか - おもちゃを犬に優しく投げてあげる等 -を教えて下さい。子供が動物を手荒く扱うことを受け入れるべきではありません。子供は何一つとして、いいことを学べないし、動物に噛まれることだってあり得るのです。そして、もしそれが起こってしまえば、全てが失われてしまいます。子供は怪我をするし、犬は大抵殺されてしまいます。

――小さな子供と共に犬を飼う際、最善の飼い方を教えて下さい。どのように犬をトレーニングし、どのように子供に教えるべきですか?

子供
私は、飼い主さんの子供も、トレーニングクラスに連れてくるよう、お勧めします。おやつを使ってどのように、犬にシンプルな運動をさせられるか教えます。その後、子供達にも練習してもらいます。子供に、犬に「お座り」をさせ、その後に犬におやつをあげるということを教えることは、簡単です。(とても年の若い子供でも!)しばしば、子供達に、どのように犬のおやつを持つのかを教えます。そうすると、犬は子供の指を舐め始めて、おやつを「優しく」受け取ります。これは、子供が犬に対して怯えを抱くことを防ぐ助けになります。子供達は大抵、犬に「お手」を教えることが大好きです。- とても簡単に出来ますから!

私は特に、子供達には、犬におやつをあげる時に、手を急にひっこめないように教えます。手を急にひっこめてしまうと、犬の方が飛びついて、おやつをさらってしまいます。もし犬が、優しくおやつを取らなければ、おやつをしまってしまいます。そうすると、犬は取ることが出来ません。 -手を急にひっこめるよりも。です。これを教えるのは、必ず大人が手助けをするべきですね。

若い犬のように、あなたの子供達が若いうちに犬とトレーニングを受ける方が、もっと簡単に済みます。子供達が犬と共に成長するのは素晴らしいことです。彼らは、特別な信頼関係を築きます。でも、子供達は、どのように犬と共にトレーニングをするかということと、どのように優しく接するべきかということを、学ぶ必要があります。そして、犬もそれを学ぶ必要があります。

子供達にとっても、それは犬と同じことなのです;トレーニングを楽しめるよう、沢山のご褒美を用意して下さい!子供達は、仔犬達と同じように、物事をとても素早く学びます。

―これは、前の質問に関係しているのですが・・・子供に優しい、優しくない犬種というのはあるんでしょうか?

犬 ラブラドール
私の経験上、小型犬が適している適していない、大型犬が適している適してないということではないですね!小型犬はちょっと意地悪かもしれないし、または、とてもいい遊び相手になるかも知れません。大型犬は、子供を押し倒してしまうかもしれないけど、とても穏やかで優しいかも知れません。本当に、それは、犬と彼らの犬種によります。

一般的に、ラブラドールのような犬種はとてもいいファミリー・ペットになると言われています。彼らは大抵とても穏やかで、噛み付くようなことはありません。それは猟犬も同じです。これは、彼らが子供と遊んでいる時に、アクシデントで子供を噛んでしまったりする確立が、とても低いことを意味します。キング・チャールズ・スパニエルもまた、扱いやすい犬種として、人気です。グレート・デンや、セント・バーナードのような大型犬も大抵は、とても穏やかな犬種です。

もしも犬を、優良ブリーダーから引き取るのなら、その仔犬の親を見ることによって、どのような性格になるのかを予想することが出来ます。色や大きさをブリードによって調節出来るように、気質も調節することが可能なのです。もしもその優良ブリーダーが気質の穏やかな犬を持っていたら、その仔犬も同じ気質になる可能性が高いですね。
もし、仔犬が子供と一緒に早いうちからいると、子供は簡単に犬の存在になれるものです。


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