Leaders interview! -Sherry Melinda Eclair Fuller-

―犬は何歳からトレーニングを始めるべきですか?

もしもあなたが、犬がとても若いうちにトレーニングを始めたら、トレーニングは簡単で済み、犬にとっても学んだことを覚えておくのが難しいことではなくなります。ブリーダーは、まだ乳離れしていない子犬の段階でトレーニングを開始することさえ可能です。例えば、小さい仔犬なら、足を触られたり、歯をチェックしたり、耳を掃除されることに慣らすことが出来ます。すごく小さい仔犬でさえ、おやつをあげることによって、お座りを躾けることが可能です。

トレーニングは、あなたが仔犬を引き取ったらすぐに始めるべきです。仔犬に、あなたの言うことを聞くこと、あなたと一緒にトレーニングすることを慣らしてあげましょう。他の犬や、他の人に会うことも、とても重要なことです。そうすることによって、仔犬は誰に対してでもフレンドリーに振舞えるようになります。

どんな年の犬でも、トレーニングすることは可能です。私は沢山の成犬を仔犬と同じようにトレーニングしてきました。絶対に遅すぎるということはありません!成犬やシニア犬は、新しい習慣を教え、トレーニングするのに時間を要します。誰にとっても、長年の習慣を変え、新しいことを学ぶのは難しいことですよね!だから、成犬、シニア犬のトレーニングには、我慢強く挑まなければなりません。でも、あなたが優しく、忍耐力を持って、練習を沢山してあげれば、シニア犬をトレーニングすることは可能になるのです。


――犬はその大きさによって、どの程度の運動が必要なのですか?

これはいい質問ですね。どんな犬でも、毎日運動が必要です。彼らが必要な運動量は、サイズだけで決められるものではありません。彼らの犬種によりますね。例えば、グレイハウンドはレース犬なので、長距離の散歩が必要と思われ勝ちです。彼ら、公園を走るのは大好きなんですが、実はとても怠惰なんです!沢山の運動量を必要としない彼らは、年配の方に大変適したペットなんです。

コリーや猟犬等の仕事をする犬は、沢山の運動が必要です。そして、それは彼らにとって、肉体的な運動であり、また、精神的な運動にもなります。コリー、スパニエル、猟犬、ハスキー、秋田犬、ダルメシアン -これらの犬種は、とても活動的な犬種です。こららの犬種を飼っている人は、彼らに沢山の運動をさせてあげるべきです。ボールを投げて、取ってこさせたり、宝物探し、障害物競走のクラスへ連れて行く等、彼らに沢山走り回る機会をあげて下さい。

小さな犬も、やはり運動は必要です。テリアは休みなく走り回ります!チワワや、パピヨン等のトイ・ドッグは、足がとても小さいので、すぐに疲れてしまいます。故、沢山の運動は必要ではありません。でも、私はこれらの犬種が、人間にどこへでも抱かれて連れて行かれるのは好きではありません!彼らは犬であり、おもちゃじゃありませんからね。彼らも絶対運動は必要です。そして、 もちろん、遊ぶ機会も必要です。- 彼らの思考を活力的にするためです。

そして、反対に、人々は、大きな犬(グレイトデンやウルフハウンド等)は、沢山の運動が必要だと思い勝ちです。実際には、大きな犬種(マスチフやロットワイラー等を含む)は激しい運動をするべきではないのです。彼らは、外で遊ぶことが大好きです。が、心臓疾患を患いやすいので、無理に沢山運動をさせることは、避けた方がいいですね。

私のアドバイスとしては、あなたが飼おうと思っている犬種について知ることです。その犬種のニーズを知り、どのくらいの運動が必要かを調べて下さい。

―何故私が上記の質問をしたかと言うと、度々犬が一日中外に繋がれたままで、家に入れてもらえないという状況を、日本で見かけたからです。そして、見たところ、散歩にも連れて行ってもらっていないようです。犬をそのような状況で飼うことは、犬にとって良いことなんでしょうか?もし、犬を室内で飼うべきなら、それは何故ですか?

犬がずっと繋がれているのを見るのは、私自身好きではないですね。私はこれを、犬にとって酷いことだと考えます。このように犬を飼う人は、犬を「番犬」として飼っていんだと思いますが、悲しいことだと思います。私は、犬は家族の一員であるべきだと信じています。人間が犬と仲良くできるのは、犬が私達と同じように、社交的な生き物であるからです。野生の世界では、彼らは家族グループの中で生活しています。なので、一頭だけで生活していると、大抵は命をなくしてしまいます。私達のように、犬にとっても、グループに属するということは、大変重要なことなのです。一頭だけで残された犬は、それがインドアであろうと、アウトドアであろうと、絶対幸せを感じることはありません。

もし、番犬として犬を外で飼うとしても、犬を散歩に連れて行ったり、遊んだりする時間を作ってほしいと思います。犬は、ずっと一頭だけで放っておかれるべきではないのです。

私は犬が家族の一員として、家の中で飼われることを好みますが、外で犬を飼う人もいます。そして、外に住むことに慣れ、それを気にしない犬もいます。申し上げたように、 もし犬を外で飼うにしても、家族の一員として犬と交流を持つ時間を必ず作ってほしいですね。

いくつかの犬種は、他の犬種よりも外で暮らすことに適しています。運動量と共に、あなたの飼う犬種のことを知ることは、とても大事なことです。ハスキーは外にいることが大好きな犬種です。でも、多分ヨークシャーテリアは、外で暮らすことをそんなに楽しむことは出来ないでしょうね。

Leader's interview シェリー・メリンダ・イークレアー・フラー2

Sherry Melinda Eclair Fuller (シェリー・メリンダ・イークレアー・フラー)

1973年6月10日生まれ。イギリス、エセックス州、ロシュフォード出身。現在、エセックスのウェストクリフ・オン・シーに、猫のオスカー、スドニー、モナと共に在住の独身。忙し過ぎて結婚する暇なし。( ̄▽ ̄)

ドッグトレーニングクラスを手伝ってくれる(助手?)、ボクサー犬のタヤが、実家に住んでいる。仕事で一日家を空ける上に、夕方からも忙しくしているので、自分自身の犬は飼っていない。
ドッグトレーニングは10年前から始め、現在に至るまで、数え切れない犬を指導。10人単位で行うグループトレーニングから、マンツーマントレーニングまで、ニーズに合わせ、幅広くこなす。

トレーニングのない日は、17年続けてきた、フェンシングを楽しむ。ダンスが好きで、スウィングダンスを始めたところ。最近の興味は写真。

急な病気や事故にあった人を、救急車が到着するまで介護する、救急隊員のボランティア活動も行っている。また、マダガスカルとタンザニアへのコミュニティープロジェクトにも精力的に参加している。将来的に、日本にも何かの形で奉仕したいと考える。(^^)






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